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“なんだか心地いい”そんな空間のおはなし。

こんにちは。まだまだ住まいづくり見習い中の三善設計工務の西田奈菜です。

みなさんの住まいの中で“なんだか心地よい”と感じる空間はありますか?

先日、主人である会社代表、西田亮和(通称あっきー!)から就寝前にちょろっと聞いたおはなしがなるほどー!!“私が幼いころ実家の住まいで感じていたあの感覚はあのせいだったのか!!”とハッと気付かされた事がありまして。


今日はそんな私の幼い頃の体験談を交えながら住まいのおはなしを綴りたいと思います。私のつぶやきなのでお時間があるときにのんびり読んでいだだけると嬉しいです。

〜ある日の我が家の会話〜


住まいづくりで間取りばかりが優先されて通気、通風ってなんだか後回しにされがちだけど、ほんとに欠かせないくらい重要で間取りと切っては切れない関係なんだ!言うことをあっきーが語っていて。


「人間が本能的に心地いいと感じる場所は陽当たりも関係するけれど、必ず空気が流れてる、通気、通風がいいねん。“通気”って気持ちが通じるって書くやろ?通気がいい場所は自然と人が集まってくるし、会話もはずむ。だから家族みんなが過ごすリビングとキッチンは特に本能的に心地いいと感じる空間にしないとあかんねん。絶対風通しを考えないとあかん。」


という話を聞いて、先日夫婦で私の実家に帰ったとき、あっきーが縁側で昼寝をしていて「心地よくて最高やったわ〜」と言っていた事を思いだした私。

そして、あ!!そういえば私も小さいころ居間からわざわざ縁側におもちゃを運んでって遊んでたなぁ。という記憶が思い出されたのです。

私の実家は大阪府。といっても単線の電車が1時間に2、3ほんあるような場所。

少し歩けば田んぼがひろがる(今はだいぶ開発されましたが、、)景色も見れるし、雨が降れば庭に小さな沢蟹が歩いていたり、比較的自然が多く、旧家と呼ばれる家が比較的多いエリアでした。
そんな村にある私の実家もよくある古い古い日本家屋でThe!昔ながらの家。
昔の旧家と言われる家の間取りは、玄関を入ると大きな土間をはさんで北側に台所、居間南側には中の間や座敷といわれる客間がある事が多く、実家もまさにその間取りでした。
現代では、家族みんなが過ごすリビングは南側に。が当たり前ですが
一昔前は、事あるごとに親戚が集まったりする機会も多くおもてなし精神?(日本人独特の見栄もあったと私は思いますが)から、立派な庭が一番よく見えて、日当たりのよい南側に“客間”をもってくるという考え方の時代。
そのため住む本人たちが一番よく過ごす居間は北や西側に配置される事が多くありました。もちろん実家の居間の配置も北側。しかもちょうど西日もはいってくる!暑い!


朝昼は薄暗く、夕方になれば暑い西日が差し込む居間でした。実家暮らしの頃は薄暗いなと感じることはあっても、生まれたときからその環境で育ってきましたから、当たり前というか、そんなものだろうと特に気にしてはいませんでした。その時はそもそも方角なんて気にした事もなかったし、住まいに関してなんの知識もありませんでしたからその間取りに疑問を持った事は一度もありませんでした。


しかし、実家で過ごしていた頃のいろんな記憶を思い返すと
暖かい光が差し込む南側の縁側で姉と遊んだり記憶わざわざお弁当を作ってもらって祖母と縁側でお昼ご飯を食べた記憶。

夏の暑い日には、土間で井戸水を貯めたバケツに足を突っ込みながら家族みんなでアイスを食べた記憶。
ふと思いだされる実家での優しい記憶は縁側や土間で過ごした記憶ばかり。
そこでハッと気付いたのは、縁側と土間が実家の間取りの中で一番よく風が通り抜ける場所、つまり“通気”抜群の場所だったという事実です。

猫や犬は本能的に“心地いい場所”でお昼寝したりすることはしっていましたが(実家の犬もよく縁側や土間で寝てました)
幼い頃の私もきっと、本能的に“なんだか心地いい場所”というのを感じ取っていたんだ!とびっくりさせられました!!
風を体感的に感じる“心地よい”
そこで過ごした家族との時間が“心地よい”
風がとおり抜ける空間は身体にも心にとっても“心地よい”場所になるのかもしれません。
それほど住まいは住む人に影響をあたえるのだと身をもって実感しました。その住まいで成長する幼い子供ならなおさら。

今時、高気密!高断熱!太陽光!と、、”環境にいい!”という勝手に植え付けられたイメージが先走ってしまいがちですが、本来そういった”人工物”機械を使わなくても快適に健康に暮らせる先人の知恵が昔ながらの家には随所に活かされていると感じるのです。

本来ならそういった人工的システムを使わないでも済むほうが、よっぽど”環境にいい、人にとってもいい”ものなのに、”快楽”ばかりを求めてしまう現代住宅はもったいないと思うのです。

四季を身体で感じたり、感性をはぐくむことができる住まいが大切だなと。

住まいづくり、間取りって本当に奥深い。良くも悪くも住む人に与える影響がすごいのだと実感するとともにこの仕事に携わる責任は重大だと感じた夜でした。

リビング、キッチンを考える時、“本能的に心地よいと感じることができる”空間を意識して考えられるといいかもしれません。風が入ってくる南側の窓だけじゃなく、入ってきた空気が出て行く窓や扉も検討する事が必要です。風は入口と出口が通りぬける事ができませんからね。

実家の縁側に吸い寄せられるように座布団を持っていって昼寝をしていた主人もあの時はワンコと同じように本能的に心地よい場所を探り当てたのかな〜と思うとちょっとニヤッとしてしまいました。
みなさんの「我が家はここが心地よい場所だよ〜」という本能的に“心地よい場所”があれば是非教えてくださ~い!

まだまだ勉強中の私ですが、これから住まいづくりを考えている方にもそうでない方にとっても是非知っていてもらいたい事、私なりの考えをときどきこうやって綴っていこうかなと思います。

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